不動産ニュース6月号

不動産調査会社の東京カンテイがまとめた5月の新築小規模戸建て住宅の平均希望売り出し価格は、東京23区で7912万円と前月比2.1%下落。下落は6カ月ぶりになります。品川区や世田谷区などの人気エリアでは急速な値上がりに買い手がついて行けなくなっており、相場上昇に息切れ感が出ています。急激な値上がりで購入を諦める層が増えたため、住宅メーカーが需要を喚起しようと、面積が狭い、駅から遠いなどで比較的価格が安い物件の割合を高めたことが平均価格を引き下げています。もっとも、23区の戸建て価格がこのまま下がり続けるとの見方は少ないようです。人件費や資材費などの建築コストが高止まりしており、値下げ余地が乏しいためです。